ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の波状雲(フラクタス)
ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の波状雲(フラクタス)ってどのような雲だろう?
ケルビン・ヘルムホルツ不安定性とその結果生じる波状雲についてWikipediaにはこうあります。
流体力学上の概念で、層を成しており各層ごとに密度の異なる流体が、お互いに異なる速度で水平運動するときに発生する、流体の不安定である。
密度や移動速度が異なる流体が接触している界面では、密度と渦度が不均一になり重力波を発生させる。界面でのこの波動が擾乱として成長すると、流体の運動が不安定化する。
大気でも、密度(温度や気圧)差と速度差のある大気が接している所で、不安定になる。どちらか一方の層が雲のある層でもう一方は雲がない場合、不安定によって発生した界面が雲の形となって現れる。波状雲はこうして成長した雲形の1つである。
何だかよくわかりません。
どうやら大気の密度や速度が異なる界面で、雲がその不安定性に引きずられて発生する現象のようです。この現象で出来た波状雲のことを2017年から国際的に「フラクタス」と名付けられたようです。アラケンこと荒木健太郎さんの4年前のツイートでそこそこ有名になりました。
フラクタス!!
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2018年1月24日
ケルビン・ヘルムホルツ不安定という密度・流速の異なる大気層が上下に接しているときに発生する不安定を可視化した雲.去年から名前がついているので名前で呼んであげましょう.フラクタス.#雲を愛する技術 pic.twitter.com/xUCtTH7GZt
これも関東地方で2018年に撮影された有名な画像です。
つどいの森管理人もいち早くこの現象に注目し、地元岩手で撮り貯めてきました。それを紹介します。